3月は草木も芽吹く弥生。
ヒトの身体も季節の移り変わりに多彩な変化をする月です。
春に向けてぐんぐん気温が変わりながらも、日中と朝晩の寒暖差も大きく、気圧の変化も大きいために空模様にまで影響が出て、お天気まで目まぐるしく変わる時期でもあります。
そしていよいよ、本格的に花粉の飛沫も始まります。花粉症やアレルギーの諸症状について、早い方は年始あたりから始まっているというお話も聞きますが、この3月になると花粉が多く飛んでいるため、新たに花粉症を発症してしまわれる方も出てくるかもしれません。
日本では3月は年度の変わる時期でもありますので、生活リズムも生活環境も変わる方が多くいらっしゃると思います。未だ、ウイルス性の感染症も流行期ですから、インフルエンザやノロウイルス、コロナウイルスなどに対抗するためにも、生活習慣をできる限り正して免疫を高めていきたいところですよね。
体調を崩しやすい3月におすすめのツボ
さて、この時期のオススメのツボですが、メンタルにはやっぱり合谷のツボ押しが適しています。
鼻に症状が出てしまう花粉アレルギーなどには、手を合唱して花を親指の付け根の柔らかい部分で上下にやさしく往復してこするのがおすすめです。ツボとしては睛明と迎香です。
睛明
内眼角に位置する睛明。目頭と鼻の付け根の中間あたりにあるくぼみが睛明です。睛は眼の意味をもちます。目の周囲の血行を促し、眼精疲労や痛み、ドライアイを緩和してくれるツボです。精神安定効果も期待できます。
迎香
手のツボのひとつ『迎香』は、手の甲側にあります。親指と人差し指の付け根にあるくぼみにあります。人差し指の骨を下に伝い、親指の骨と交わる部分(骨と骨の突き当たり)の骨のキワが迎香です。
親指と人差し指をVの字になるように開きます。そして人差し指の付け根にあるくぼみに、もう片方の手の親指と人差し指でツボを挟むように押します。ゆっくりと息を吐きながら、じんわりと痛気持ちいい程度に押すといいです。目安は1回あたり10〜30秒ほど押しようにし、これを数回繰り返します。これを続けることで、風邪や鼻炎、頭痛などの症状に効果があるとされています。
たとえば、入浴中や、テレビを見ながらなど、リラックスした状態で押すと効果的です。ツボ押しクリームやオイルを使うと、滑りが良く、より効果的に刺激できます。他のツボと組み合わせて押すと、より効果が期待できます。
迎香は、風邪や鼻炎などの症状を予防・改善するのに役立つツボです。ぜひ、毎日の生活に取り入れてみてください。
【期待できる効果】風邪、鼻炎、頭痛、歯痛、顔面神経麻痺、目の疲れ、鼻づまり、副鼻腔炎、花粉症など
【ご注意ください】妊娠中の方や、体調が悪い方は無理に押さないでください。痛みを感じたら、すぐに押すのを止めてください。
3月は個人差が大きい月になりますので、おすすめを絞りきれない部分もあります。お灸のツボも皆さんの状況に応じて変える必要もありますので、施術の際にでもお気軽にご相談ください。
この記事の作者
そら鍼灸整骨サロン院長 山田智子
そら鍼灸整骨サロンでは、複数の国家資格を有する女性院長がすべてのお客様に施術を行います。東洋医学や中医学、西洋医学や生理学を基に総合的な判断でお客様を診察し、今ある身体・心の不調を根本から良い状態へと導きます。